読了目安:約7分 / テーマ:SNSに頼りきらず、自分の創作アーカイブを作りたかった理由
SNSに任せきりにできなかった理由
SNSを見続けて気づいた違和感
作品を投稿する場所としてSNSを使っていた頃、どれだけ写真を載せても、時間が経つと埋もれてしまうことにずっと違和感があった。せっかく作った衣装も、撮影の試行錯誤も、タイムラインの流れの中に消えていく。「残る形がない」ということが、自分にとって思った以上に負担だった。
SNSは便利だけれど、記録としては安定しない。それがはっきりと分かった瞬間だった。
創作の背景を残しておきたい気持ち
衣装づくりの工程や布選びの迷い、撮影での工夫など、SNSでは扱いづらい情報がある。投稿できても、流れの速さの中でほとんど見返されない。その状態が長く続くと、完成までに踏んできた道筋が断片ばかりになっていくように感じた。
「作品ができるまでの過程」をもっと丁寧に残したい。そう思ったのが、アーカイブの構想につながっていった。
自分のためのアーカイブを作るという選択
積み上げられる場所が必要だった
SNSは“流れる場所”であって、“積み上がる場所”ではない。そこで、自分の創作を整理しながら残していける場所が必要だと思った。衣装の制作ログも、参考にした素材も、試した布も、全部まとめて置ける書庫のような場所。
Webサイトという形にしたのは、そのためだった。
ペースを戻すためのアーカイブ
SNSに合わせて投稿しようとすると、どうしても急ぎがちになる。画像加工のスピード、文章の軽さ、載せるタイミングまで気にしてしまう。
アーカイブではその必要がない。自分のペースで書いて、必要なときに見返す。その落ち着いた流れが、創作全体にも良い影響を与え始めた。
世界観まで含めて保管できる
ボクが好む「錬金術師工房」や「本の質感」といった世界観は、SNSに載せても活かしきれなかった。背景画像や枠を自作しても、タイムラインの中では一瞬で流れてしまう。
だから、世界観ごと置ける場所を自分で作るしかない。それがアーカイブという形だった。
SNSの外に場所を作ってみて変わったこと
創作と向き合う姿勢が整ってきた
急いで投稿する必要がなくなったことで、制作に向かう姿勢そのものが変わった。布の選び方や色の組み合わせ、撮影時のクセなど、今まで見逃していた細かい部分がよく見えるようになった。
一度立ち止まって考える余裕ができたのは大きい。
誰にも最適化しない制作ができる
SNSでは、知らないうちに「受ける雰囲気」や「反応が良い構図」に寄ってしまう。アーカイブはそれがない。好きな構成で、必要なだけ文章を書いて、見せたい形でまとめられる。
その自由さが、創作の中心に戻ってきた感覚がある。
積み重ねた証拠が見える安心感
ページが増えるたび、「ちゃんと作ってきた」という感覚が積み上がる。SNSでは味わえなかった種類の安心感だった。
もちろんアクセス数は急に伸びないけれど、代わりに“創作の場所が確かに存在する”という安定感がある。
これからこのアーカイブでやりたいこと
動画や制作記録を増やしていきたい
今後はvideoも準備して、制作の裏側や作業の様子をもっと残していきたいと思っている。写真だけでは伝わらない部分があるからだ。
創作が自由であるための前提として
創作は自由で、正解も間違いもない。意見があるなら、それは歓迎する。ただ、頭ごなしに否定したり、誰かの作品を無断で使う文化には距離を置きたい。
ボク自身がそういう場所に身を置きたくて、このアーカイブを作ったという面もある。
おわりに
SNSの外に、自分の創作を落ち着いて置ける場所をつくる。それは、作品を守るだけでなく、創作に向き合うための土台にもなる。このサイトは、そのための記録であり、これから続く制作の入口でもある。
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Notes
- * 用語解説:アーカイブ…作品や記録を整理して保管する仕組みや場所。