テーマ:裁縫×造形で理想を形にする理由
はじめに
ボクが裁縫も造形もやる理由をひと言で説明すると、「ない物はつくる」になる。マイナーキャラに惚れ込むことが多くて、衣装の布やパターンは売っていても、小道具や武器までは見つからない。売っている衣装も、縫製ラインやシルエットが原作と微妙に違ったりする。
理想の形を手にしたいなら、布を選び、パターンをひいて、縫い合わせて、装備もまとめて作るしかない。結局、自分で作るのがいちばん確実だった。
ないなら作るしかなかった
衣装づくりと造形は最初からセットだった
理想に近づけるためには、衣装の縫製から武器の造形まで全部やる必要があった。版権キャラがモチーフでも、布を裁断するところから始めて、縫って、仕上げて、そこに造形物が加わると、それはもう完全に「ボクの作品」になる。壊れたときも自分で直せる方が気が楽だ。
裁縫と造形を分けて考えない理由
ミシンもドリルも道具でしかない
裁縫は女子、造形は男子。そんな空気はずっと前から苦手だった。ミシンで布を縫うのも、ドリルで素材を削るのも、どちらも“再現のための作業工程”でしかない。衣装の縫い目を整えるのも、武器のパーツを切り出すのも、同じ「キャラの形を作る」という目的に向かっている。
現実素材で寄せる衣装裁縫と造形のバランス
衣装の布選びから全体を決める
作り始めるとき、ボクはまず布から考える。布は種類が限られていて、選択肢が少ない。だから縫製の方針(どこを補強するか、どのラインを強調するか)を先に決めて、そこに造形物の色や質感を合わせていく。
一枚のイラストを軸に布も色も決める
色合わせで迷わないために、参考にするイラストを一枚だけ選ぶ。衣装の布地の質感、縫い目の方向、アクセサリーの色……。全部そこから逆算すれば、衣装も造形もぶれない。
両方やるからこそ届く表現
衣装の完成度が武器の存在感を支える
衣装だけでも撮影はできるけれど、縫製のラインが整った衣装に造形物が加わると、写真がぐっと締まる。布の動きと武器の形が合うと、キャラの“重心”が出る。こういう一体感は、裁縫と造形を両方手を動かしてるからこそ分かることだと思う。
ギター型武器の話
印象に残っているのは、ボクが作ったギター型の武器。本物のギターを弾く立場からすると、あれは物理的に完全に無茶だ。もちろん市販の品は高額な割に違和感が強い。だから作った。この世界に存在しない形でも、素材と仕組みを工夫すれば形にできる。この体験が、裁縫と造形を両方やる意味をより強くしてくれた。
自作だからこそ可能な工夫
衣装側の調整が造形の軽さと安定を作る
コスプレイベントには長物の制限や素材の規定があって、武器も衣装も自由にはできない。肩紐を落ちないように縫い直したり、腰ベルトに芯材を入れたり、布で造形を支えられるように工夫する。衣装と造形を別々に買うと、こういう調整ができない。
時間がかかっても続けている理由
布も造形も、納得するまで手を入れる
裁縫も造形もやると時間は確実にかかる。縫い直しも多いし、外で撮影して気づいたところは全部持ち帰って直す。完璧主義は大変だ。でも、やめたいと思ったことはない。
作りたいから作る
続ける理由は単純で、作りたいから。必要だからでも、褒められたいからでもない。ただそれだけで十分だと思っている。
おわりに
この記事は「裁縫と造形の両方をやる理由」をまとめただけで、誰かに同じ手順をすすめたいわけじゃない。布を選んで、縫って、塗って、作りたい形を作るだけだ。
コスプレは正解も間違いもなくて、失敗もない。やりたいように作ればいい。そのうえで「ない物はつくる」と決めた人は、衣装も造形も自然と手が動き出すと思う。
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Notes
- 用語解説は必要に応じて追加できます。