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本記事は筆者 Yosure の創作経験と考え方に基づく記録です。 一般的なハウツーではなく、創作過程の共有を目的としています。

塗装には「いいあっ」と「わるいあっ」がある:小さな驚きの話

作成, 造形

読了目安:約3分 テーマ:塗装で生まれる小さな気づき

はじめに

前の記事で「乾燥を待つこと」と「素材を見ること」が失敗を減らしてくれる、という話をした。 その視点が身につくと、塗装中の小さな変化に気づけるようになる。 そのとき生まれるのが、ボクの中でよく言う「あっ」という瞬間だ。 今日はその「いいあっ」と「わるいあっ」を、軽くまとめておきたい。 専門的な話じゃないけど、初心者ほど共感しやすいと思う。

いい「あっ」の話

偶然うまくいったとき

意図せずに艶がきれいに出たり、混色が理想の色になったとき。 狙っていなかったのに成功した瞬間って、つい「あっ」と声が漏れる。 布用塗料で微妙な色差を出したときに、それがピタッと決まった瞬間にも同じ驚きがあった。

小さな技が効いたとき

ムラを水圧で整えたときや、廃材の切れ端で塗ったら伸びが良かったとき。 その成功の「あっ」は、ちょっとしたご褒美のように感じる。

わるい「あっ」の話

布が硬くなった瞬間

塗ったはずの柔らかい布が、乾いたらバリッと硬くなっていたことがある。 指で触れた瞬間に「あっ……」と小さく凹む。 風合いを残したかったのに、塗膜が繊維を固めてしまっていた。

乾燥前に触って台無しにしたとき

気になって触ってしまい、指紋が刻まれる。 塗膜が寄れて跡が残るあの瞬間の「あっ」は、少し痛い。

素材の悲鳴が聞こえたとき

発泡スチロールにスプレーを吹いて溶けたとき。 塗料より素材を見ていなかった自分に気づく「あっ」だった。

おわりに

塗装には、たくさんの「あっ」がある。 良い驚きも、ちょっと痛い後悔も、その積み重ねが感覚を育ててくれる。 前の記事で話した「乾燥を待つ」「素材を見る」という視点があると、 この小さな「あっ」が前より意味を持って見えてくる。 軽い読み物として、こんな瞬間を思い出しながら次の作業に向かってもらえたら嬉しい。


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Notes

  • * textile paint:布に定着性を持つ塗料の総称
  • * water-base paint:水性塗料のこと

Yosure (ヨシュア)

衣装・造形・撮影・編集を一人で完結させる創作系デザイナー。実験ログとして制作の考え方と手順を記録しています。

記載内容はすべて筆者 Yosure の経験則です。 参考にするのは自由ですが、完全な模倣や一挙手一投足の再現は推奨しません。 あなたの創作には、あなたの判断と責任が必要です。